写真は富士通公式サイトより
http://www.fmworld.net/arrows/tab_wifi/qh/index.html
http://www.fmworld.net/arrows/tab_wifi/qh/
ArrowsのWindowsタブレットに新機種QH55/Sが登場です。
QH55シリーズの後続製品がそろそろ出ると期待していたため、
それが発表されて、ついに来たか!!という感じです。
しかし、前機種のQH55/Mと比べて少し残念なところがあったりもします。
良くなったなと思う部分も含めて記事にしたいと思います。
防水非対応・画面画素も普通に
昨年発売されたQH55/Mは防水WIndowsタブレットで画面画素も2560*1600というかなり変わった端末でした。
しかし、このQH55/Sは防水が非対応になり画面画素もよくある1920*1200になりました。
カタログスペックだけ見るとちょっと残念な感じがします。
ですが、QH55/Mを使っている身としてはコレに関しては複雑な気持ちになります。
その理由は以下のとおりです。
・実際使ってみると防水の必要性が微妙だった
←防水だとこんなことができますが...
前機種のQH55/Mは防水機能を売りにしたタブレットでした。実際、防水機能は雨の日も安心です。しかし、脱着式スリムキーボードは防水ではなく、キーボードを繋げると防水ではなくなったのです。つまり、前モデルはあまりにも中途半端な商品コンセプトだったのです。その点今回のQH55/Sは脱着式のスリムキーボードを組み合わせて、2in1というコンセプトで販売を行っており、防水を売りにしなくなったのは、商品コンセプトの大幅な変更のためでしょう。
・高解像度ディスプレイはジャジャ馬だった
QH55/Mは2560*1600の圧倒的な画面解像度です。しかし、それに伴う深刻な問題がありました。高解像度に対応していないソフトは表示が悲惨なことになるのです!!例えば、左の画像を見てください。QH55/MでLINEのデスクトップアプリケーションを開いたときのスクリンショットですが、見ての通り、LINEの表示が無茶苦茶小さい!!10インチディスプレイにこのサイズで表示されることがどういうことを意味するかを想像してみてください...その点今回のQH55/S画面解像度が下がったため、このようなことにはならないはずです。
QH55/Sが”退化”したと言われてもおかしくないポイントは、このように実用性の点でおいては必ずしも退化ではないことが分かります。しかし、この2つの目立ったポイントがいきなり無くなったのは、少し悲しいところです。なぜならこれらの機能がなくなると似たようなWindowsタブレットは他社安価に売っているからです。この”退化”は人によって判断が分かれそうです。
QH55/Sが前モデルと比べて良くなった点
QH55/SはQH55/Mと比べていくつかのメリットがあると思います。簡単にまとめようと思います。
・フルサイズUSBポートが2つ
特にフルサイズのUSBポートが2つあるのはものすごいメリットだと思います。
前モデルはUSB3.0+MicroUSB2.0だったのですが、MicroUSBは普通にUSBとして利用するには変換ケーブルが必要でした。これは純粋に良い進化だと思います。
前回のQH55/Mは画面出力端子が本体についてません。MicroUSBからSlimportで画面出力は可能でしたがSlimport規格が市場で全く盛り上がってないため、画面出力ケーブルの選択肢がほぼ皆無でした。その点QH55/SはmicroHDMI端子搭載のため、ケーブルの選択肢はかなりあると思います。
・64bitWindowsOSでパフォーマンスの向上
前モデルもRAMは4GB積んでいましたが、32bitOSしか動かない仕様であったため実際には3GBしか使えませんでした。その点QH55/Sは64bitになったためRAM4GBがすべて使えるようになり、大幅な進化と言えます。
・プロセッサがちょっと良くなった。
AtomZ3770というちょっと古いプロセッサからAtomZ3795になりました。特にグラフィック性能の向上が期待できそうです。
前モデルのQH55/Mユーザーとしては、新モデルにはこのような変化を感じます。QH55/Sは前モデルのような尖った製品ではなくなったのは少し残念ですが、実用性は圧倒的に向上しているのではないでしょうか。
参考
QH55/S公式ページ
http://www.fmworld.net/arrows/tab_wifi/qh/